有料老人ホームの種類について
有料老人ホームと言うのは、民間が運営している施設の1つです。
有料老人ホームの定義は、大体、「有料で、常時、一人以上の入居者が居て食事や日常生活に関する便宜を提供する施設」という感じですね。
その有料老人ホームには、「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つの種類があります。
その内に一番、施設数が多いのは住宅型有料老人ホームで5100施設、次に多いのが介護付有料老人ホームで3308施設、そして健康型有料老人ホームは、かなり数が少なくなります。
「介護付有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」に関しては介護保険の適用は在りますが、「健康型有料老人ホーム」には介護保険の適用はありません。
掛かる費用についてですが、一番お金が掛かるのは「健康型有料老人ホーム」です。
「介護付有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」に掛かる費用は、中程度から高額と幅が広くなっています。
要介護度や認知症の有無、医療依存度の程度によって入居できる老人ホームにも違いが出てきます。
どのタイプの老人ホームに当てはまるのか、じっくりと選んでみましょう。
住宅型有料老人ホームについて
住宅型有料老人ホームは、民間が運営している有料老人ホームですが、介護付有料老人ホームの入居者よりも要介護度、医療依存度などが軽い方が入居します。
介護付有料老人ホームとは違って、施設内に介護スタッフが常駐していません。
医療依存度が高い入居者は入っていないので、緊急事態の時以外は、老人ホームのスタッフによる介護ケアは行われません。
その反面、外部の介護サービスを利用することもできますので、入居前から関係のあるケアマネージャーさんたちに入居後もお願いすることもできちゃいます。
もちろん、デイサービスも利用できますよ。
住宅型有料老人ホームで提供されるサービスは、基本的に、「食事サービス」と、「緊急時の対応」などの日常的な生活支援だけです。
住宅型有料老人ホームは、全国に約5100ほどの施設が存在していて、棟数は介護付有料老人ホームを大きく上回っています。
最近になって住宅型有料老人ホームの棟数がドンドンと増えてきている理由としてはサービス形態がフレキシブルで自由度が大きいからでしょう。
健康型有料老人ホームについて
健康型有料老人ホームも、有料老人ホームの中の1つの形態です。
しかしながら、介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームと大きく違うのは、健康型有料老人ホームは、完全に介護が不要で、生活の自立ができる高齢者のための施設だというところです。
ですので、認知症であったり、医療に依存している高齢者は、健康型有料老人ホームには入居できません。
つまり、あくまでも老後をアクティブにエンジョイしたい自立した高齢者向けの施設だということです。
高齢者が、老後の生活を楽しむための住宅なので、スポーツジムがあって運動して汗かくこともできれば、スポーツの後は、気持ち良く露天風呂に入ることも出来ちゃうような素敵な施設です。
スポーツジムや露天風呂などのヘルシーな面だけではなく、図書館やシアタールームなどの文化面でも充実しているところもあります。
健康型有料老人ホームは、このような充実した施設ですので入居するための費用は、入居一時金も月額利用料も、かなりお高くなってしまいます。
あと、自立しているアクティブな高齢者のための施設ですので、入居している間に認知症になったり、病気になったりして介護が必要になってしまった場合には施設から退去しなければならなくなります。
<老人ホーム情報サイトご紹介>みんなの介護
介護付有料老人ホームに入所できる基準について
介護付有料老人ホームに入居する際には、ある条件を満たさなければなりません。
その条件とは、まず、年齢65歳以上、介護レベルは要支援1~要介護5。
共同生活に馴染める方の方が好ましいですが必須ではありません。
また、介護付き有料老人ホームには混合タイプもありますので、その場合には自立生活ができる方でも入居できます。
介護付有料老人ホームは、民間運営による老人ホームの一種です。
ですので、他にも身元引受人が必要な場合もありますし、感染症に罹っているのか、いないのか?なども入居基準を設けている施設もアリ、さまざまです。
各介護付有料老人ホームの入居希望者の受け入れ基準は、まさに様々ですので、細かい点は事前に施設側に問い合わせしてみましょうね!
介護付き有料老人ホームについて
介護付き有料老人ホームは、民間が運営している有料老人ホームのなかで、介護サービスが最も充実している施設になります。
例えば、自立している方から要介護度が重い方まで、幅広く受け入れてくれますし、認知症が酷い方、医療依存度が高い方でも入居が可能になっています。
ですので、24時間体制で介護サービスを受けることが出来ますし、サークルなどレクリエイションや、それに関する設備も充実していることが多いです。
介護付有料老人ホームは、全国で、約3308施設ほどありますので、入居する側にも沢山の選択肢が選べます。
これらのメリットがある反面、それに関するコストも高くなりますので、他の介護施設よりも費用がコスト高になりがちです。
また、デイサービスや訪問介護などの施設外の介護サービスを利用することが出来ません。
介護付有料老人ホームへの入居に掛かる費用は、結構幅がありますが、大体、初期費用が0から数千万円、そして月額利用料は10万から30万円程度です。
施設のロケーションや備えられている設備、そして施設スタッフのクオリティなどのコストが入居費用に反映してきますので、かなりバラツキが出てくることも多いです。